【今治市】大三島の福本農園と道の駅がコラボした”せとかチーズケーキ”は生産者の想いを形にした一品。
皆さんは愛媛県今治市・大三島で柑橘農園を営む福本農園をご存知でしょうか。
父から受け継いだ農業に本格的に取り組み始めて7年目を迎えた福本農園。

今回は、そんな福本農園が育てた「せとか」と、伯方島や大島などで道の駅を運営する株式しまなみとコラボレーションしたことで生まれた”せとかチーズケーキ”や制作秘話をご紹介。
取材を進めていく中で分かった、福本農園の自然と向き合い続ける日々と、株式会社しまなみの
「生産者の想いを届けたい。」
というこだわりはとても魅力的でしたので、皆さんにもご紹介させて頂きますね。

大三島で柑橘と向き合い「当たり前を続ける」福本農園
愛媛県内でも有数の柑橘産地として知られる今治市大三島。
福本さん曰く、ブランド力のある地域である一方で県内でも北側に位置するため寒さの影響を受けやすく、柑橘の安定した栽培には工夫が求められるのだとか。

現在、
- せとか
- レモン
- はれひめ
- 紅まどんな
などを栽培する福本農園。
中でも「せとか」と「紅まどんな」は特に自信を持って出せる品種だと福本さんは話します。
天候に左右されやすい柑橘を安定して育てるために、反射シートを活用して糖度を高めるなど、設備投資を重ねながら品質向上にも取り組んでいると言うのですから驚きです。

「当たり前のことを当たり前に、ちゃんとやり続けること。」
その言葉通り、日々の積み重ねが出来を左右する柑橘の栽培。
- 真夏には気温が35度を超える体力的にも厳しい環境での作業が続いたり
- せとかの鋭い棘が手のひらに刺さってしまい抜けなくなったり
といった過酷な作業にも負けることなく、日々業務に取り組む福本さんの手のひらにはその苦労が滲みます。

さらに、農作物であるため獣害といった自然のリスクも避けられず昨年はイノシシによる被害で大きな打撃を受けた結果、育てていたせとかが全滅したのだとか。
それでも、
「正直楽しい。自分の手で育てた柑橘を食べた人から「美味しい」と言われる瞬間が、大きなやりがいにつながっていますね。」
と嬉しそうに話す福本さん。
私たちが普段何気なく食べている柑橘の背景にこういった農家さんたちの血と涙があることを改めて実感させられます。

試行錯誤の末に誕生した「せとかチーズケーキ」に込めた想い
今回誕生した”せとかチーズケーキ”は、
「柑橘を使った商品を作りたい。」
という思いから始まりました。
開発を手がけた株式会社しまなみの村上さんは、
「愛媛らしい商品を作りたいが、一口に柑橘と言っても多種多様。一体どの柑橘が良いのだろうか。」
と悩み自身の幼い頃の思い出を振り返った結果、「せとか」に注目。

しかし、柑橘とチーズという組み合わせはシンプルでいて難しく、味のバランスには試行錯誤が必要でした。
「試作と試食を重ね、完成までには半年以上の時間が掛かりましたね。」
そう和やかに話す村上さんと福本さんですが、1つの商品を作るのに悩み続けた半年間は苦労の連続だったことが窺えます。
そういった苦労を乗り越えて完成したチーズケーキは、せとかの濃厚な甘さに加え、後味にほんのり残るほろ苦さまで感じられる仕上がりに。
福本さん自身も試食し、「美味しかった」と実感したとのことでした。

また、
「商品だけでなく、生産者の存在も知ってほしい。」
と話す村上さん。
この取り組みは単なるコラボレーションにとどまらず、農家さんに光を当てることも大きな目的となっていることが伝わります。

福本さんから商品について読者さんに、
「一生懸命作りました。」
とコメントを頂きましたが、その短い言葉には私たち消費者では理解しきれない想いが詰まっていることが分かる、魅力的な取材となりました。

大三島の自然の中で育てられた柑橘と、それを生かそうとする作り手の工夫。
今治市内の各諸島部の道の駅で販売されている「せとかチーズケーキ」には、両者の想いが詰まっています。
一口味わうごとに、その背景にあるストーリーも感じられる一品となっていましたので、道の駅を訪れた際には1度購入してみてはいかがでしょうか?
せとかチーズケーキの販売先一覧
せとかチーズケーキが販売されている「道の駅 よしうみいきいき館」の場所はこちら↓






