【今治市】3月22日閉店。珈琲浪漫パイプのけむりフィナーレ、半世紀の歴史に幕を下ろす
今治市で長く愛されてきた喫茶店「珈琲浪漫パイプのけむり」が、2026年3月22日(日)をもって閉店されます。

画像提供:珈琲浪漫パイプのけむり様
そのお知らせを、オーナー様から直接お聞きすることができました。
昭和から平成、そして令和へ。街の景色が変わっても、変わらずそこに在り続けた一軒の喫茶店
今治の喫茶文化を語るうえで欠かせない存在が、静かにフィナーレを迎えます。

閉店を決めた理由とは
閉店の理由についてお伺いすると、ご自身の体調のこと、後継者の問題、そして衛生管理者資格の更新時期など、さまざまな要素が重なったタイミングだったと話してくださいました。

昭和レトロとして愛された空間
重厚な木の家具、やわらかな照明、ゆっくりと流れる時間。
かつては「古い店」と言われた空間が、近年では「昭和レトロ」として若い世代にも支持されていました。
四世代にわたり通うご家族もいるのだとか。

祖父母に連れられて来ていたこどもが、今度は自分の子どもを連れて訪れる。
そんな光景が、この店の日常でした。
喫茶店とは、ただコーヒーを飲む場所ではなく、人生の一場面を重ねる場所なのだと改めて感じさせられます。

閉店までに訪れる方へ(お願い)
オーナー様は、
「閉店までの残りわずかな日々、すでに多くのお客様が足を運ばれています。
大変ありがたいことに、今後さらにご来店が増えることも予想されますが、店内やスタッフの体制には限りがございます。
お待たせしてしまう場合や、十分なおもてなしが行き届かないこともあるかもしれません。
誠に恐れ入りますが、ご理解とご配慮を賜りますようお願い申し上げます。
最後まで、いつものように、静かに、丁寧に。
その姿勢は変わりません。」
と優しくお話しされていました。

閉店後は店内備品の販売も予定
また閉店後には、店内で使用していた家具や食器、装飾品などの販売を予定されているとのことです。
長年お店を彩ってきた品々を、次の持ち主へ。
街の記憶とともに歩んできた「珈琲浪漫パイプのけむり」。
静かに立ちのぼるコーヒーの湯気の向こうに、それぞれの思い出があるはずです。

最後にオーナー様から「読者の皆様へお伝えしてほしい」とうかがった内容をお伝えさせて頂きます。
閉店のお知らせとお手紙
平素よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
当店は、3月22日(日)をもちまして閉店させていただくこととなりました。
長きにわたり今治の地で営業を続けてこられましたのも、ひとえに皆さまの温かいご支援の賜物です。
心より感謝申し上げます。
最近では、50年前の開店当初、前身である旧店舗「ミスティ」の頃からのお客様にお声がけいただくことが何度もありました。
半世紀という歳月を経てもなお、私どもの店を忘れずに訪ねてくださることに、驚きとともに大きな喜びを感じております。
また、時代の流れとは不思議なもので、ただ古いだけと思っていた店内を「昭和レトロ」として楽しんでくださる若い世代のお客様も多くご来店くださいました。
長く続けてきたことに、このような形で新たな価値を見出していただけたことも、嬉しい出来事でした。
長年通ってくださるお客様の中には、四世代にわたりご来店くださったご家族もいらっしゃいます。
お子さまやお孫さまの成長を見守らせていただけたことは、私どもにとって何よりの喜びでした。
この50年の歴史は、お客様だけでなく、多くのスタッフに支えられて築いてこられたものです。若い頃に働いてくれていたスタッフが、やがて結婚し、今度は家族を連れてお客様として訪れてくれる、そんな光景に出会うたび、続けてきて本当に良かったと感じてまいりました。
昭和・平成・令和と三つの時代をまたぎ、半世紀にわたり営業できましたことを誇りに思います。
たくさんの思い出と温かい時間を、本当にありがとうございました。
店主
今治市から素敵なお店がまた1つなくなってしまうことはとても残念ですが、閉店日まではまだ時間がありますので、お世話になった方やお店に行ったことがある方は挨拶も兼ねてお店に足を運んでみてはいかがでしょうか?
「珈琲浪漫パイプのけむり」の場所はこちら↓






